オリーブと橄欖(カンラン)

中国や日本でオリーブのことを橄欖(カンラン)と訳すのは誤訳らしい。

オリーブの学名はOlea europaea、橄欖の学名はCanarium albumである。

日本では一般的に橄欖ではなくオリーブと表記しているので日常特に問題はない。

ここ広州では地中海産の輸入オリーブオイルを橄欖油(簡体字は橄榄油)と漢字表記し
地元広東省産の橄欖(カンラン)の実も売っているから混乱する。

ウィキペディア中国語版では橄榄 (橄榄科)橄欖 (木樨科)と書いて区別している。

ちなみにオリーブは果実から油を抽出するが、
橄欖は果実を生食に、種から油を抽出することが出来るらしい。


スーパーで売っている橄欖。表記は橄欖果(olive fruit)、産地は広東省。


中国製の油。橄欖とひまわり油のブレンドらしい。

さて中国には橄欖菜という漬物もある。


橄欖菜。材料はカラシナ、橄欖、植物油、塩…となっている。


レストランでよく見かける“橄欖菜と四季豆(インゲン)の炒め物”

参考
2012年12月26日のブログ(上下九路のカンラン売り)はこちら