広東省グルメ番組

『老広的味道』という番組を見つけた。
全5集で広東省各地の伝統的な食について紹介していて
日本人には馴染みのないものが多い。

特に第二集“偏”は所謂ゲテモノ料理特集なのだが
収穫シーン、料理を丁重に取材していて興味深い。
※第二集に比べて他は穏便。ちょっと蛇が出てくるけれど…

ちなみにこの手の食材には日本人だけではなく
広東人以外の中国人も抵抗があるようで
「ネズミ料理を出している店(広州)に入ってしまい、
気持ち悪くて何も食べられなかった」
と西安出身の中国語の先生は言っていた。
彼女は実家のお母さんに
「変な物を食べないように」と言われているそうだ。


《老広的味道》 第一集 “鮮” 
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内容は海鰻(ハモ)、荔枝菌(嶺南菌王と称される貴重なキノコ )、重殼蟹(重壳蟹)、鶏、冬筍、盆菜

カニといえば子どもの頃
「カニは蜘蛛の仲間なんだぞ」と兄に言われ
しばらくカニが食べられなくなった。
広東人になるためには逆に蜘蛛をおいしそうと思うようにならねば。


《老広的味道》 第二集 “偏” 
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雷州半島湛江の沙虫(スジホシムシ
砂浜に潜っているのを収穫するところから始まり
蒸し物、スープ、天ぷらなど各種料理の紹介をしていた。
環境などの要因で収穫量は年々減っているのだとか。

中山市神湾 禾虫(イトメ
踊り食いのシーンがある。
「爽、脆(さくさく)、甘、甜」とおじさんが嬉しそうに言っていた。

広寧県螺崗の竹鼠(タケネズミ)
養殖場が映っていた。餌は竹。丸々と太っていて大きさは猫位。
丸焼き、煮物等の食べ方がある。

恩平の桂花蝉(タイワンタガメ
タイワンタガメにはキンモクセイのような芳香があるそうだ。
広州市番禺区鐘村の桂花蝉、龍虱(ゲンゴロウ)、田鼠(タネズミ)は鐘村三宝と呼ばれている。

・梅州市平遠県仁居の紅菌豆腐
おからに菌をまぶして発酵させた食べ物。

・肇慶市広寧県南街の竹虫
竹に寄生している象鼻虫(ゾウムシ)の幼虫。


《老広的味道》 第三集 “時”
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内容は菜心、木棉花(キワタ)、パイナップル、 龍舟飯、尋氏短歯蛤(ホトトギスガイ)、
臘味(中華ソーセージなど干し肉)、蛇。

前々から知りたかった木棉花の料理が紹介されていた。


《老広的味道》 第四集 “精” 
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内容はカキ、各種点心、アワビなど一般的な広東料理が多い。


《老広的味道》 第五集 “造” 
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粿潮汕小吃)、粽(ちまき)、老鼠粄鴨松羹、双皮奶(牛乳プリン)、魚丸つみれ)など広東省各地の小吃の紹介。
そして最後は広州で安全な野菜作りに挑戦している譚さんの農場の紹介だった。

粽を包むのに笹以外に柊葉クズウコン科の植物)を使うこともあるそうだ。


太古汇のOle'でいつも売っているワニは出てこなかった。
昔からの食習慣ではないのかもしれない。