雪龍黒牛

2001年に日本でBSEの発生が確認されて以降
中国では日本からの牛の輸入が禁止されている。

広州に来る前は主に日本産の和牛を食べていた私には
広州で売られている中国産牛やオーストラリア牛はどれも違和感があった。

あまり違和感がなかった牛肉の一つが“雪龍黒牛”。

初めて買ったのは1年位前。
太古汇のOle'で“雪龍”という名前が気に入って購入してみた。

2012年9月14日撮影。

1kg159元。100g15.9元(約262円)。
この値段なら割安だと思った。

その後気になって“雪龍黒牛”について調べてみた。

雪龍黒牛は大連の雪龍産業集団が経営している牧場で飼育されている。

牛は、黒毛和牛と中国の黄牛との交配牛。
種牛はオーストラリア生まれの和牛のようだ。

日本のカミチク(本社・鹿児島市)が技術指導を行い
近代的な設備と最新の技術で品質改良を重ねてきた。

さて、その後時々Ole'で購入していたのだけれど
昨年の秋頃にOle'では見かけなくなってしまった。

同じ頃、広州東駅や珠江新城のイオンで売っているのを見つけ
その後はイオンで購入していた。

2013年4月1日撮影。

東駅のイオンで購入。500g98元。100g19.6元(約323円)。

2013年4月3日撮影。

珠江新城のイオンで購入。500g88元。100g17.6元(約290円)

2013年4月8日撮影。

東駅のイオンで購入。500g98元。100g19.6元(約323円)。

肉の部位や形態(ひき肉、スライス、塊等)を選べるほど売っていない。
売っている肉を都度買っている。

これは私の感覚だけれど
黒毛和牛と黄牛との交配牛のせいかもしれないが
雪龍黒牛の味にはムラがある気がする。

2013年4月5日撮影。

マンダリン・オリエンタル・広州内のレストラン“Ebony”のランチメニューの一部。
(残念ながら牛肉は注文しなかった。)

数カ月前にMaxValuでも雪龍黒牛を売っているのを見かけた。
値段を見て計算を間違えているのではないかと思った。

その後MaxValuに行くたびに値段をチェックしていたのだけれど
どうやら間違いではないらしい。

先日、一度味見をしてみようと購入してきた。

2013年5月15日撮影。

しゃぶしゃぶにしてポン酢で食べてみた。
柔らかい肉質、和牛そのものの香り。

今まで食べていた手頃な値段の雪龍黒牛とは別次元の肉だった。
中国でここまで和牛を再現した牛肉を作ることが出来るとは…

以前、中国産の高級ワインを飲んだ時も驚いたけれど
今回はもっと驚いた。

さてこの牛肉の値段はこれ。


500g498.8元。100g99.76元(約1646円)。

我が家の日々の食材には出来ない値段だ。

参考
1元=16.5円で全て計算した。半年前までなら1元=12.5円程度だった。
雪龙鄢牛股份有限公司のHPはこちら
カミチクのHPはこちら

2014年11月16日のブログ(雪龍黒牛2)はこちら