MERSコロナウイルス

昨晩、広東省のデング熱の状況を知ろうと
広東省衛生和計劃生育委員会のサイトを覗いたら
『我省出現首例輸入性中東呼吸綜合征(MERS)疑似病例』(こちら
という文字が目に飛び込んできた。

しばらくして在広州日本国総領事館からも
『MERSコロナウイルス(MERS)に注意しましょう』
というメールが届いた。

陰性でありますようにと祈っていたけれど、先ほど在広州日本国総領事館から
『広東省恵州市の患者はMERSコロナウイルスに感染していました』
というメールが届いた。

当然、広東省衛生和計劃生育委員会もアップされていた。
『我国発現首例輸入性中東呼吸綜合征確診病例』(こちら


図は南方都市報2015年5月29日の記事(こちら)より拝借。

感染者は1971年生まれの韓国人男性。
父親がMERSウイルスに感染し、本人も発熱していたにもかかわらず
当局の警告を無視して仕事のために香港経由で広東省恵州市に渡航するという
あり得ない行動をとった。

“アレルギー”と“好き嫌い”の違いが理解できず
危険な行動をする人がいるというのは時々見聞きけれど
この男性もそういうタイプだったのだろうか…

憤りを覚える。

また香港の検疫は非常に厳しいはずなのに
この男性が通り抜けてしまったことにショックを受けた。
※香港の検疫に関しては2012年6月2日のブログ(こちら)を参照。

どうかこれ以上感染拡大しませんように。

2015-06-14 追記
2015年6月14日のブログ(広東省のMERS騒動収束へ)はこちら

2015-06-28 追記
MERSに感染していた韓国人男性は6月26日に退院し、韓国に帰国した。
広州日報2015年6月27日の記事(我国首轮MERS疫情结束)はこちら
南方都市報2015年6月27日の記事(MERS韩国患者痊愈出院)はこちら
新快報2015年6月27日の記事(韩国患者金某昨日痊愈出院返韩)はこちら
羊城晩報2015年6月27日の記事(首例输入性MERS患者痊愈返韩)はこちら
読売新聞2015年6月27日の記事(MERSの韓国人、香港入りなら逮捕の可能性?)はこちら

備考
懸命な対策にもかかわらずデング熱は昨年より早いペースで感染者が増えている。
2014年の広東省のデング熱の感染者数は2014年11月8日のブログ(こちら)を参照。

参考
広州とほほ日記の医療・健康に関するはてなブックマークはこちら

在広州日本国総領事館のHPはこちら
在香港日本国総領事館のHPはこちら
外務省感染症広域情報:MERSコロナウイルスによる感染症の発生(その25)はこちら

広東省衛生和計劃生育委員会の疫情信息は(こちら)。
香港特別行政区政府の衛生省のHPはこちら

関西福祉大学の勝田吉彰先生の『新型インフルエンザ・ウォッチング日記』はこちら
※先生はSARS発生時に北京で勤務されていた。