地震と超高層ビル

昨日(2015年5月30日20時23分頃)東京都・小笠原諸島の西方沖を震源とするM8.5の地震があった。
震源の深さは非常に深かった(約590km)ために大きな被害、津波はなかった。


日本気象協会・地震情報(こちら)より。
日本全土が揺れたので各地の震度情報一覧が異常に長い。

この地震では長周期地震動が観測された。


気象庁・長周期地震動に関する観測情報(試行)(こちら)より。
関東地方以外に長野県中部、宮城県北部、新潟県下越、大阪府南部などでも観測された。  

私が見たニュースでは六本木ヒルズ東京タワー横浜ランドマークタワーなど首都圏のことしか
取材していなかったけれど、Twitterなどを見ると日本一の超高層ビルあべのハルカス
(大阪市阿倍野区、地上60階建て、高さ300m)のエレベーターも止まったらしい。
もう少し地方のことも報道してほしい。

さて広州や香港は地震のほとんどない地域で震度1程度の地震が起きても新聞は大騒ぎをする。
2012年5月11日のブログ(地震)はこちら
2012年9月1日のブログ(地震)はこちら
2013年2月22日のブログ(地震)はこちら
2014年1月27日のブログ(香港で有感地震)はこちら

先日、広州・珠江新城の高層ビルについて調べた(こちら)ばかりだけれど
あべのハルカスは中信広場(CITIC Plaza)(80階建、高さ391.1m)よりも約90m低い。
建設中のCTF金融センターは111階建、高さ530m。
地震国日本では建てることが出来ない超高層だ。

参考
神戸新聞2015年5月18日の記事(大地震の長周期地震動、理解は半数 三大都市圏)はこちら
毎日新聞2015年5月30日の記事(小笠原沖地震:遠い場所でも揺れ「異常震域」)はこちら
毎日新聞2015年5月31日の記事(小笠原沖地震:エレベータ停止6000台 多数足止め)はこちら
竹中工務店・災害に備える安全技術(あべのハルカス)はこちら